庭やベランダで犬や猫を遊ばせたいと思っていても、「脱走してしまったらどうしよう」と不安を感じる方は少なくありません。特に庭にはフェンスの隙間や小さな段差が、ベランダには手すりのすき間や高さの問題があり、すり抜けたり飛び越えたりしてしまう危険なポイントが意外と多くあります。
こうした不安を解消するために役立つのが、庭やベランダに設置できる脱走防止ネットです。
この記事では、犬や猫の脱走を防ぐためのネットの選び方に加え、庭やベランダで使いやすい安全性と実用性を兼ね備えたおすすめ商品を厳選してご紹介します。
この記事でわかること
- 犬が庭から脱走する主な原因とその対策方法
- 脱走防止ネットのメリット・デメリット
- 犬や設置場所に合ったネットの選び方とポイント
- 庭で使える脱走防止ネットのおすすめ
Contents
「犬猫の脱走防止ネット」おすすめ7選
まずここでは、実用性・安全性・設置のしやすさなどを基準に、庭で使いやすい犬猫用脱走防止ネットのおすすめ商品を厳選してご紹介します。ペットの安全を守りながら、飼い主も安心できる環境づくりの参考にしてください。
猫脱走防止フェンス(RAYSING/10m・ブラック)

軽量で柔軟なプラスチック素材を使用した脱走防止ネットです。日差しや雨にも強く、屋外でも長期間使えます。カットや設置も簡単で、ベランダや庭の安全対策に最適です。目立ちにくいデザインで景観を損なわず、ペットの安全をしっかり守れます。
安全ネット(mirage all/1m×3m・ブラック)

高耐久なポリエステル素材を採用した安全ネットです。階段やベランダの手すりに簡単に取り付けられ、ペットやお子さまの転落・脱走を防止します。通気性が良く、室内の雰囲気を壊さずに安心な空間を作れるのが魅力です。結束バンドで工具不要の簡単設置。
動物よけフェンスネット(日本マタイ/1m×5m・ブラウン)

切ってもほつれにくい角目構造で扱いやすく、茶色の自然な色合いが庭や外構にもなじみます。強度も高く、犬や猫の脱走防止に効果的です。外からの見た目を重視したい方にもおすすめで、設置場所を選ばず幅広く使えます。
プラスチックネット(uinvin/2m・ホワイト)

透明度が高く、外の景観を損なわないプラスチック製の脱走防止ネットです。ベランダや階段などの高所でも安心して使え、軽量で加工しやすいため、設置の自由度も高いです。通気性にも優れ、ペットにも快適な環境を保てます。
脱走防止ネット(Pawaboo/3×4m・ブラック)

ステンレスと強化樹脂を組み合わせた高強度の脱走防止ネットです。猫の爪とぎやかじりにも強く、網戸やベランダに設置することでしっかりガードできます。視界を妨げない細かい網目で、室内外の開放感を保ちながら安全を確保できます。
プラスチックメッシュネット(Gonweil/3m・ブラック)

柔軟でカットが簡単な細かめメッシュのネットです。猫や小型犬のすり抜けを防ぎ、ベランダや階段、窓などさまざまな場所に対応します。結束バンドで手軽に設置できるため、DIYで安全な空間をつくりたい方にぴったりです。
安全ネット(Misoso/1m×3m・ホワイト)

強度のあるポリエステル繊維を使用し、網目も均一で美しく、見た目も清潔感があります。柔らかな素材でペットやお子さまにも安心です。階段やバルコニーの脱走防止・転落防止に使え、結束バンドで簡単に取り付けできます。
「犬猫の脱走防止ネット」のメリット
庭やベランダからの脱走リスクを軽減できる
犬や猫が外に脱走するリスクは、想像以上に身近にあります。庭やベランダには一見問題なさそうな小さな隙間や段差が多く、そこから動物たちがスルリと外へ出てしまうことは珍しくありません。特に猫はジャンプ力が高く、塀を軽々と越えてしまうこともあります。
脱走防止ネットを設置することで、そうした逃走経路を物理的にふさぐことができます。地面から垂直に設置するタイプは、庭の外周を囲うのに適しており、フェンスの上部や隙間にも活用することで、動物が乗り越える・すり抜けるといった行動を防げます。
また、ベランダでは下からの抜け出しだけでなく、上からの飛び出しも注意が必要です。高さのある場所では一歩踏み外すだけで大ケガにつながるため、ベランダの手すり部分にもネットを設置することで安全性を高めることが可能です。
ペットの安全確保につながる
脱走防止ネットは、単に「出さないため」の道具ではなく、ペット自身の命を守るための安全設備といっても過言ではありません。なぜなら、外に出てしまった犬や猫は、交通事故、野生動物との接触、毒物の誤飲、人との接触によるトラブルなど、さまざまなリスクにさらされるからです。
特に都市部では、車通りの多い道路や工事現場、野良猫とのケンカなど、脱走後の危険が非常に多いのが現実です。また、一度外に出たペットがパニックになり、自力で戻れなくなってしまうケースもよくあります。
こうしたトラブルを未然に防ぐ手段として、脱走防止ネットは非常に有効です。敷地内にしっかりと囲いを設けることで、ペットが不意に外へ出る心配がなくなります。
飼い主が安心して外で遊ばせられる
愛犬や愛猫を庭で自由に遊ばせたいと考える飼い主は多いですが、「もし脱走したら…」という不安がつきまとい、実際にはリードを外せないケースも少なくありません。特に子犬や子猫は好奇心が強く、外の刺激に敏感に反応するため、目を離した隙にどこかへ行ってしまうリスクもあります。
こうした不安を解消する手段が、脱走防止ネットの導入です。庭の周囲を囲ったり、ベランダの手すりにネットを張ることで、物理的に脱走を防げる環境が整います。ネットは隙間なく張ることで、ペットが通れそうな場所も確実にガードできます。
この環境が整えば、飼い主はリードを外して遊ばせることも可能になります。ペットも自由に走り回ることで運動不足が解消され、ストレスもたまりにくくなります。
ペットによる近隣トラブルの防止になる
脱走はペットにとってのリスクだけでなく、近隣住民とのトラブルの火種になることもあります。特に住宅街では、犬や猫が隣の庭に入り込んだり、植木を荒らしたり、糞尿をしてしまったりといったトラブルが問題になりやすいです。
一方で、飼い主が気づかないうちに迷惑をかけているケースも多く、後から苦情を受けることで関係が悪化する場合もあります。トラブルを防ぐ最も確実な方法は、物理的にペットが外に出られない環境を作ることです。
脱走防止ネットを庭やベランダに設置することで、ペットの行動範囲をしっかり制限できます。
他の動物の侵入を防げる場合もある
脱走防止ネットのもう一つの利点は、外からの動物の侵入も防げる点です。庭やベランダには、野良猫やカラス、ハクビシン、イタチなど、意外と多くの野生動物が出入りしています。これらの動物がペットと接触した場合、ケガや感染症の原因になる可能性があります。
また、野鳥がペットのエサを狙ってくることもあり、衛生面でも安心できません。さらに、猫同士のテリトリー争いや発情期のトラブルなど、外からの接触は思わぬ問題を招くこともあります。
ネットを設置すれば、外からの出入りを制限できるため、こうした問題を未然に防げます。目の細かいメッシュや丈夫な素材を選ぶことで、小動物の侵入もしっかり防止可能です。
「犬猫の脱走防止ネット」のデメリット
景観やベランダの見た目が損なわれることがある
脱走防止ネットは非常に便利な反面、設置することで景観が損なわれてしまう場合があります。特にベランダや庭は住まいの外観にも関わる部分であり、目立つネットを使うと生活感が出すぎてしまったり、建物の印象が重たくなってしまうこともあります。
色や素材によっては、ネットが黒くて目立ちすぎたり、網目が大きすぎて不自然に見えたりすることがあります。また、ベランダの外から見たときに「ネットが張ってある」ことが強調されてしまうと、景観を大切にしている家庭では気になるポイントになりがちです。
このため、脱走防止ネットを選ぶ際には、ペットの安全性だけでなく、見た目にも配慮した製品を選ぶことが重要です。
猫のジャンプ力や登攀力に対応しにくいケースがある
猫は運動能力が非常に高く、ジャンプ力やよじ登る力に優れています。そのため、犬向けの脱走防止ネットでは対応しきれないことがある点には注意が必要です。特に高さのある構造物を軽々と飛び越えたり、ネットをつたって登ってしまう猫も少なくありません。
脱走防止ネットを設置していても、ネットの高さが足りなかったり、ネット自体がしっかりと固定されていなかった場合、猫にとっては簡単に突破できる「壁」にすぎないこともあります。
このようなリスクを減らすには、猫の特性を踏まえて対策を講じる必要があります。たとえば、ネットの高さを十分に確保したり、上部を内側に折り曲げて設置することで、登っても乗り越えにくくする工夫が有効です。
「犬猫の脱走防止ネット」の選び方
対象の動物(犬・猫)の特性に合った素材・構造を選ぶ
犬と猫では行動や身体能力が異なるため、脱走防止ネットを選ぶ際はそれぞれの特性に合ったものを選ぶ必要があります。犬は力が強く、体当たりや噛みつきでネットを破ろうとする傾向があります。一方、猫はジャンプやよじ登る力が高く、縦の動きに強いのが特徴です。
そのため、犬には頑丈で破れにくい素材を使ったネットが向いています。加えて、しっかりと地面やフェンスに固定できるタイプが安心です。猫の場合は、登りにくい素材や構造を選ぶことが重要になります。例えば、滑りやすいネットや、上部が内側にカーブしている形状が効果的です。
設置場所(庭・ベランダ)のサイズや形状に合うものを選ぶ
脱走防止ネットは、設置する場所に合ったサイズや形状でなければ十分な効果を発揮しません。ネットが小さすぎたり、隙間ができたりすると、そこからペットが抜け出してしまうおそれがあります。
庭の場合は、周囲全体を囲える長さが必要で、傾斜や凹凸がある地面には柔軟に対応できるネットが適しています。ベランダであれば、高さと幅の両方をカバーできる設計で、手すりや柱などの形状にも対応できるタイプを選ぶのが理想です。
事前にメジャーで正確に計測しておくと、設置後の不具合や買い直しを防げます。
屋外使用に耐える防水・耐候性素材を選ぶ
外に設置するネットは、雨や紫外線などの影響を受けやすいため、屋外環境に耐えられる素材であることが重要です。耐候性がない素材を選んでしまうと、数ヶ月で劣化してしまい、安全性が大きく下がります。
特にプラスチックやナイロン系のネットは、商品によって耐久性に差があります。長持ちするネットは、紫外線による色あせや素材のひび割れに強く、水をはじく加工がされていることが多いです。
これらの点を確認せずに選んでしまうと、設置後すぐに交換が必要になることもあります。長期間安心して使いたいなら、耐水性・耐候性の明記された製品を優先的に検討するべきです。
賃貸でも使える取り外し可能な製品を検討する
賃貸物件に住んでいる方にとって、ネットの設置によって建物にキズを付けないことは非常に重要です。退去時に原状回復が求められるため、穴を開けたり固定器具を取り付けたりするタイプは避けたほうが無難です。
そこで活躍するのが、結束バンドやフックで簡単に取り外しができるネットです。こうした製品は工具が不要なことが多く、壁や手すりにキズを残さず設置できます。さらに、必要がなくなったときにすぐ撤去できる点も安心です。
賃貸住宅でペットの安全を守るためには、こうした柔軟に対応できるネットを選ぶことが現実的で確実な方法となります。
ペットが登らない・破らない設計かを確認する
せっかくネットを設置しても、ペットが登ったり破ってしまったりすれば意味がありません。そのため、製品選びの段階で「登りにくいか」「壊れにくいか」を見極めることが重要です。
猫の場合、網目が粗いと爪がかかって登りやすくなります。逆に、細かいメッシュ構造や滑りやすい素材を選べば、よじ登りを防ぐ効果が期待できます。犬には、噛みちぎりにくい太めの糸や二重構造のネットが適しています。
ペットの性格や行動パターンにもよりますが、実際に登ったり破ったりしてしまうケースは珍しくありません。強度や構造を事前にしっかり確認することで、トラブルのない安心な環境を作ることができます。
「犬猫の脱走防止ネット」の使い方と設置のコツ
隙間を残さず設置することが重要
脱走防止ネットは、隙間を残さずに設置することが非常に大切です。どんなに丈夫なネットを使っていても、わずかな隙間があるだけでペットはそこから逃げ出す可能性があります。特に猫や小型犬は身体が柔らかいため、思いがけない場所を通り抜けてしまうことがあります。
設置する際は、ネットの端と地面や壁の間にできる空間をしっかり確認しましょう。少しのたるみでも、力を加えることで隙間が広がるケースがあります。また、ネットが固定されていない場所があると、ペットが押したり引っ張ったりして突破するおそれも出てきます。
このような事態を防ぐには、ネット全体をぴったりと張り、しっかりと固定することが欠かせません。
定期的な点検と補修で安全性を保つ
ネットは設置して終わりではありません。時間が経つと、風や紫外線による劣化、ペットの爪や歯による傷みなど、さまざまな要因で状態が変化していきます。そのまま放置しておくと、気づかないうちに破れたり、固定がゆるんで脱走を許してしまう可能性があります。
こうしたリスクを防ぐためには、定期的な点検と補修を行うことが大切です。見た目に問題がなさそうでも、触ってみると弱くなっている箇所があるかもしれません。とくに取り付け部分やつなぎ目など、力がかかりやすい場所は念入りに確認するようにしましょう。
状態が悪くなっていれば早めに補強したり、必要であれば交換することが安全性を保つポイントです。
設置前にペットの行動パターンを観察する
脱走対策を考える際には、事前にペットの行動をしっかり観察しておくことが非常に効果的です。というのも、犬や猫にはそれぞれ好んで移動する場所や、特定の行動パターンがあります。それを知らずにネットを設置してしまうと、思わぬところに脱走経路を残してしまうことがあります。
ペットがどこをうろつきやすいのか、どの方向に興味を持つのかを確認しておくことで、ネットを設置すべき場所が明確になります。高い場所に登る癖があるなら、上部対策が必要になるでしょうし、地面の隙間を掘るタイプであれば下部の強化が必要です。
ペットの動きを理解したうえで対策を行えば、無駄な設置を避けることもでき、効率的に脱走リスクを減らすことができます。
ベランダの場合は上方向への飛び出し対策も必要
ベランダでの脱走防止というと、足元の隙間に目が行きがちですが、実は上方向への飛び出しにも十分な注意が必要です。特に猫は高い場所へジャンプする力があり、ベランダの手すりを飛び越えてしまうケースもあります。
ネットを設置する際には、下だけでなく、上部にもしっかりとしたガードを作ることが大切です。手すりの高さを超えるようにネットを立ち上げるか、上に向かってカーブさせて設置すると、飛び越えるリスクを減らすことができます。
また、ベランダに設置された家具や植木鉢などが足場になることもあるため、物の配置にも注意が必要です。上方向への脱走は、気づいたときには手遅れになりかねないため、初めから念入りに対策を施しておくと安心です。
ネット以外の補助アイテム(フェンス・結束具など)も併用する
脱走防止にはネットだけでは対応しきれない場面もあります。設置場所の形状やペットの行動によっては、ネットだけでは強度や固定が不十分なこともあるからです。そこで、ネットとあわせて補助アイテムを併用することで、より安全性の高い環境を作ることが可能になります。
たとえば、フェンスやパネルを併用することで、ペットが直接ネットに触れにくくなり、破損や押し倒しを防ぐ効果があります。また、ネットを固定するための結束バンドやフックを使えば、隙間なく張ることができ、設置もスムーズになります。
こうした補助アイテムを上手に使えば、設置の自由度も高まり、より強固で安全な脱走防止対策が実現します。
まとめ:「犬猫の脱走防止ネット」おすすめ7選!庭やベランダでの安全対策
犬や猫と安心して暮らすためには、「脱走させない環境づくり」がとても重要です。今回ご紹介した庭用の脱走防止ネットは、その第一歩として手軽に始められる対策の一つです。ペットの命を守るだけでなく、飼い主の心配を減らし、周囲とのトラブルも防げます。
商品を選ぶ際は、ペットの性格や住まいの環境に合ったものを見極め、設置や点検も丁寧に行いましょう。少しの工夫と手間が、ペットと人との安心で快適な暮らしにつながります。