家庭での節水対策や非常時の備えとして注目されているのが、雨水貯水タンクです。
屋根に降った雨を再利用することで、水道代の節約だけでなく、環境への配慮にもつながります。
この記事では、数ある商品の中から使いやすく実用性の高い雨水貯水タンクを厳選してご紹介いたします。
選び方のポイントやメリット・デメリットもあわせて解説していますので、ご家庭にぴったりの一台を見つける参考にしていただければ幸いです。
この記事でわかること
- 雨水貯水タンクを家庭で使うメリットとデメリット
- タンクの選び方やチェックすべきポイント
- 安全で効果的に使うための設置・管理方法
- 家庭用に適したおすすめの雨水貯水タンクの紹介
Contents
「家庭用雨水貯水タンク」おすすめ8選
雨水を有効活用できる家庭用貯水タンクは、節水や災害時の備えとして注目されています。
まずここでは、使いやすさや機能性に優れた家庭用雨水貯水タンクのおすすめ商品を厳選してご紹介します。
設置しやすいモデルから、大容量タイプまで幅広くピックアップしていますので、ぜひ商品選びの参考にしてください。
UPstore 雨水タンク 100L 折りたたみ式

100Lの容量で、災害時の備えやガーデニング、洗車など幅広い用途に活躍します。使用しないときはコンパクトに折りたため、収納も簡単。耐候性のあるPVC素材と防虫ネット付きで、安心して屋外設置が可能です。水道代の節約にもつながります。
コンパクト雨水タンク まる140L

設置場所に困らないスリム設計で、左右どちらからでも縦樋に接続できる便利な雨水タンクです。140Lの容量で家庭菜園や災害時の備えとしても十分。掃除しやすいフタとドレン口付きで、メンテナンスも簡単。専用の集水器もセットになっています。
ホームダム RWT-110(コダマ樹脂工業)

小型で軽量ながら十分な貯水力を持つ家庭用雨水タンクです。ドレン口付きでタンク内の掃除がしやすく、持ち運びやすい持ち手付き。丈夫な高分子ポリエチレン製で耐久性も高く、狭いスペースにもすっきり収まる省スペースモデルです。
LOOGHARTTE 雨水タンク 200L 折りたたみ式

耐久性の高い3層PVC構造で、屋外設置にも安心な折りたたみ式雨水タンクです。200Lの大容量で、家庭菜園や災害時の備えとして非常に心強いアイテム。安定性に優れた構造と、漏れにくい設計で、誰でも簡単に取り付け・使用できます。
vvicoo 雨水タンク 100L 折りたたみ式(ブラック)

100Lの容量で、日常の節水や災害対策に役立つ折りたたみ式雨水タンクです。PVCメッシュ素材で耐久性が高く、上部には防虫ネット付きで衛生面も安心。簡単に設置・取り外しができ、使わないときは小さく収納できるのが魅力です。
雨水タンク 250L 折りたたみ式

大容量250Lながら折りたたみ可能で、使わない時は省スペースに収納できます。上部にはメッシュカバー付きで虫やゴミの侵入を防ぎ、清潔に使えます。水やりや洗車、災害時の備えに最適で、水道代の節約にも大きく貢献します。
折りたたみ式水タンク 500L(ブルー)

最大500Lの大容量を誇る雨水タンクで、レジャーや洗車、非常時の大量の水確保にも対応できます。水量目盛が付いており残量管理も簡単。折りたたみ式で、使わないときはコンパクトに収納可能。屋外設置に便利な機能がそろっています。
vvicoo 雨水タンク 新型 100L(ブラック)

厚手のPVC素材と補強棒で安定性に優れ、長期間の使用にも耐えられる雨水タンクです。防蚊ネット付きで衛生面にも配慮されており、目盛線で水量管理もしやすい仕様。設置も組み立ても手軽で、日常の節水や災害時の備えに重宝します。
雨水貯水タンクを設置して最初の雨。
— harry ikeda (@coldharry) April 14, 2020
降り始めてすぐに満杯になった。
意外なほどの透明感。これはなかなか良いかも。 pic.twitter.com/S31t5Ng9VT
雨
— puff (@puff_cbblue) October 3, 2024
雨
降れ降れ
もっと
降れ
私のいい人…
じゃなくて…
正直
自宅で
洗車する時
水道🚰近くになくて
ボッシュの
ポータブル洗浄機も
15ℓ水が使えて
便利だけど…
まだ足りない…
ぢゃ
給水するのに
良いもの無いかと
密林を彷徨うと
コレ
園芸用の雨水貯める
貯水タンク
200ℓ貯まるらしい… pic.twitter.com/7kRkhXWRHb
「家庭用雨水貯水タンク」のメリット
水道代の節約につながる
雨水貯水タンクを家庭に設置する最大のメリットの一つは、水道代の節約につながることです。
これは日常的に水を使う場面で、無料で得られる雨水を有効に使うことで、水道の使用量を減らせるためです。
家庭で使う水の中には、生活必需とは言えない用途も少なくありません。たとえば、庭の水やり、車の洗浄、ベランダの掃除、外壁や窓の清掃などは、生活用水のように厳密な衛生基準を必要としない作業です。これらに毎回水道水を使っていれば、その分だけ料金が加算されていきます。
そこで雨水タンクを導入すれば、それらの作業に雨水を活用できるようになります。地域によっては年間の降水量が多いため、雨水を繰り返し補充しながら使えば、驚くほどの節水効果を実感できるでしょう。
また、水道料金が高く設定されている地域では、その効果がさらに明確になります。家計の固定費を抑えたいと考えている方には、雨水の再利用は非常に現実的な手段です。
ガーデニングや洗車など多用途に使える
雨水貯水タンクは、家庭でのさまざまな水の用途に幅広く対応できるという点でも非常に魅力的です。
その最大の理由は、水道水の代替として使いやすく、用途に応じて無駄なく使い分けられる点にあります。
ガーデニングを楽しんでいる家庭では、植物への水やりが日課になっていることが多いですが、特に夏場は朝晩の2回水やりが必要になることもあります。この水をすべて水道から使っていては、水道代がかさむ一方です。しかし雨水であれば、こうした日々の作業に費用をかけることなく対応できます。
さらに洗車に関しても、一般的には1回で100リットル以上の水を使うとも言われています。月に何度か洗車を行う家庭では、かなりの水量を使っていることになります。これを雨水で行うだけで、家計と環境の両方に優しい取り組みとなるのです。
そのほかにも、玄関まわりの掃除、窓ふき、外壁の洗浄、ペットのケージの水洗いなど、衛生レベルをそれほど必要としない屋外の作業はたくさんあります。
災害時の非常用水として利用可能
雨水貯水タンクの利点は、平常時の節水だけではありません。
災害時の非常用水としても心強い存在となります。これは、断水が発生した場合に、生活に必要な最低限の水を確保できるからです。
日本は地震や台風などの自然災害が多い国であり、水道インフラが一時的に止まってしまうことは珍しくありません。こうした緊急時に、飲料水以外の「生活用水」が確保されているかどうかが、生活の快適さを大きく左右します。
たとえば、トイレの水が流せない、手が洗えない、食器をすすげないといった状況が長く続くと、精神的なストレスにもつながります。こういった際に、あらかじめ貯めておいた雨水があると、最低限の衛生環境を維持できます。
環境への配慮・エコ活動として貢献
雨水貯水タンクの利用は、家庭でできるエコ活動の一環としても注目されています。
なぜなら、自然の資源を再利用することで、水の無駄遣いを減らすことができるからです。
気候変動や干ばつ、水不足の問題は、今や日本でも無縁ではありません。近年、真夏の水不足や取水制限が行われる地域も増えてきています。そのような時期に、家庭ごとに水の使い方を見直すことが求められています。
雨水タンクを使えば、まったく新しい設備を導入しなくても、身近なエコ対策を始められます。雨が降れば自然にタンクに水が溜まり、それを使うことで水道水の使用量が減り、水資源の消費を抑えることができます。
下水道への負担を軽減できる
雨水を直接タンクに貯めて使うということは、下水道へ流れる雨水の量を減らすことにもつながります。
この効果は、特に都市部や排水能力が限られている地域で強く発揮されます。
通常、屋根に降った雨は雨どいを通じて一気に下水道に流れ込みます。しかし短時間に大量の雨が降ると、下水処理施設の能力を超えてしまい、道路の冠水や下水の逆流といったトラブルが発生することがあります。
雨水タンクを設置することで、その一部の水を一時的に貯めておくことができるため、排水量のピークを緩和する役割を果たします。これは、一家庭だけでなく、複数の家庭が導入することで地域全体の排水負荷を下げる効果が期待できます。
「家庭用雨水貯水タンク」のデメリット
定期的なメンテナンスが必要
雨水貯水タンクは、設置したまま放置していても機能し続けるわけではありません。
適切に使い続けるためには、定期的なメンテナンスが必要です。これを怠ると、貯めた水が汚れたり、悪臭が発生したりする原因となります。
たとえば、落ち葉やホコリが雨どいを通じてタンク内に入ってしまうことがあります。これらのゴミは水の劣化を早めるだけでなく、コケや藻の発生を引き起こすこともあります。さらに、水中にたまった汚れが蛇口の詰まりや本体の劣化を早める可能性も否定できません。
メンテナンスと聞くと手間がかかるように感じるかもしれませんが、実際はシンプルな作業で済むことが多いです。フタを開けて中を確認し、必要に応じてブラシやスポンジでこするだけでも十分効果があります。
飲料水としては利用できない
雨水貯水タンクに貯めた水は、そのまま飲むことができません。
これは、雨水には細菌やホコリ、大気中の有害物質が含まれている可能性があるためです。見た目がきれいでも、人体に安全な水とは限らないのです。
特に屋根を伝って流れてきた雨水は、鳥のフンや砂、ゴミなどに触れる可能性があり、衛生面で問題が生じることがあります。そのため、直接飲用に使用するのは避けるべきです。もちろん、煮沸したからといって完全に安全とは言い切れません。
この点は、雨水タンクの利用を検討するうえで必ず理解しておくべき注意点です。災害時など、水が手に入らない状況であっても、あくまでトイレの水や掃除用水など「飲まない用途」に限定して使用するのが前提となります。
一方で、専用のろ過システムや浄水器を取り付ければ、生活用水としての安全性をある程度高めることは可能です。ただし、それでも飲料水と同じレベルの安全性を期待するのは難しく、あくまで補助的な対策として考えるべきでしょう。
「家庭用雨水貯水タンク」の選び方
容量は使用目的に応じて選ぶ(100L〜500Lなど)
雨水貯水タンクの容量は、使い方に合わせて適切に選ぶことが大切です。
目的に合わない容量を選ぶと、日常の使い勝手に影響が出ることがあります。
小さめのタンク(100L前後)は、ベランダの掃除や鉢植えの水やりなど、少量の使用が中心の方に向いています。一方、庭が広い場合や家庭菜園、洗車などで頻繁に水を使うなら、300L~500Lの中〜大型タンクの方が実用的です。
どれだけの水をどのくらいの頻度で使うのかを一度書き出してみると、自分にとって最適なサイズが見えてきます。また、地域の降水量や雨の降る時期も容量選びの参考になります。
設置場所に合った形状・サイズを確認する
雨水タンクは設置場所との相性が非常に重要です。
スペースが十分に確保できない場合、タンクの大きさや形状が障害になる可能性があります。
屋外に置くことが多い雨水タンクですが、設置場所が狭かったり、障害物が多かったりすると、予定していた場所に置けなくなることもあります。タンクには縦長・横長・角型・丸型などさまざまな形があるため、事前に寸法を確認しておくことが必要です。
特に壁際やフェンスのそばに設置する際は、タンクの幅や高さだけでなく、蛇口の取り出し位置や掃除用の開口部の向きにも注意が必要です。さらに、雨どいとの接続のしやすさや、日当たり・凍結防止の観点も忘れずに確認しましょう。
雨どい接続のしやすさをチェック
雨水タンクを選ぶ際には、雨どいへの接続が簡単にできるかどうかも見逃せません。
この接続部分がうまくいかないと、十分に雨水を集めることができず、本来の効果が発揮されなくなります。
家庭によっては、雨どいの形状が丸型・角型と異なることがあります。また、設置したい場所の高さやタンクの位置によっては、雨水がうまく流れ込まないケースもあります。そのため、対応している接続パーツやキットが用意されているかは、購入前に確認する必要があります。
最近では多くの製品が集水器やフィルター付きのパーツを同梱しており、取り付けも比較的簡単になっています。ただし、DIYが苦手な方や女性一人で作業を行う場合は、接続のしやすさやサポート体制も選ぶポイントになります。
材質(ポリエチレン製など)の耐久性を見る
タンク本体の素材は、長期間使う上で重要なチェックポイントです。
特に屋外で使うことが多いため、日差し・雨・風などにしっかり耐えられる材質を選ぶ必要があります。
多くの雨水タンクにはポリエチレンやPVCといったプラスチック素材が使われています。中でも高密度ポリエチレン(HDPE)は、紫外線や気温の変化にも強く、劣化しにくいのが特徴です。逆に、安価な素材や薄手のものは、ひび割れや変形を起こしやすく、数年で買い替えが必要になることもあります。
また、寒冷地では冬場の凍結にも耐えられる素材を選ぶことが重要です。耐候性のある製品であれば、メンテナンスの手間も少なく、長く使い続けることができます。。
フタや蛇口など付属機能の有無を確認
雨水タンクを選ぶ際には、フタや蛇口といった付属機能の有無もしっかり確認しておく必要があります。
これらがあるかないかで、使い勝手や衛生面に大きな違いが出てくるからです。
まず、フタはゴミや虫の侵入を防ぐ役割を果たします。しっかり閉まるフタが付いていれば、雨水をより清潔に保ちやすくなります。また、防虫ネット付きのタイプであれば、ボウフラなどの発生も抑えられます。
蛇口については、水を取り出す位置や形状に注意が必要です。ホースが接続できるタイプであれば、庭の水やりや洗車がスムーズに行えます。蛇口が複数あるタイプなら、使い分けもできてさらに便利です。
「家庭用雨水貯水タンク」の使い方と設置のコツ
定期的に清掃して藻やゴミを防ぐ
雨水貯水タンクを清潔に保つためには、定期的な清掃が欠かせません。
貯めたまま放置してしまうと、水の中で藻が発生したり、ゴミが溜まって悪臭の原因になったりすることがあります。
特にタンクの内側は、目に見えにくい汚れが蓄積しやすいため、定期的に中を開けて確認することが大切です。外からは見えにくくても、水が緑色に濁ってきた場合や、ぬめりが感じられるようであれば、内部が汚れているサインと考えましょう。
掃除の方法はシンプルです。水を抜いて中をすすぎ、スポンジや柄付きブラシなどで軽くこすればOKです。タンクのフタが取り外せるタイプであれば、手を入れて掃除しやすくなります。
清掃の頻度は、使用状況や設置場所にもよりますが、1〜2ヶ月に一度を目安に行うと安心です。これを習慣化することで、水の鮮度を保ち、タンク自体の劣化も防げます。
夏場はボウフラ対策として密閉性を重視
夏の時期には、雨水タンク内で蚊が繁殖するリスクが高まります。
特にボウフラ(蚊の幼虫)が発生しやすくなるため、密閉性の高い構造のタンクを選ぶことが重要です。
開口部が常に開いているタンクや、フタの閉まりが緩いものは、虫の侵入を許してしまいます。一度ボウフラが発生すると、水が腐敗するだけでなく、衛生面でも不安が残ります。
そのため、夏場はフタがしっかり閉まるものを選び、防虫ネットが付属しているタイプが望ましいといえます。すでに設置済みのタンクで密閉が不十分な場合は、市販の防虫シートやメッシュカバーを活用する方法もあります。
また、気温の高い日は水の腐敗も進みやすくなるため、雨水を早めに使い切るようにするのも対策のひとつです。
凍結防止のため冬季は水抜きや断熱対策を行う
寒冷地や冬の時期には、雨水タンク内の水が凍ってしまうことがあります。
これはタンクが破損する原因になるため、事前に凍結対策をしておくことが大切です。
タンクの中で水が凍ると、内部の膨張によってヒビ割れが生じたり、蛇口部分が破損したりすることがあります。こうなると修理や買い替えが必要になり、費用や手間がかかってしまいます。
凍結を防ぐ基本的な方法としては、水を抜いてタンクを空にしておくことが一番確実です。使用しない期間は一時的に水を抜き、屋内や物置など気温の安定した場所に保管するのが理想です。
どうしても水を抜けない場合は、市販の断熱シートを巻いたり、風が当たりにくい場所に移動させたりといった工夫で、凍結のリスクを下げることができます。
雨どいのフィルターや集水器を定期点検する
雨水タンクにきちんと水を集めるためには、雨どいの集水器やフィルターの状態も見逃せません。
この部分にゴミや落ち葉が詰まってしまうと、雨水がうまく流れ込まず、タンクに水が溜まりにくくなります。
特に屋根の近くに木がある場合は、落ち葉や枝が入りやすく、フィルターが詰まりやすい傾向にあります。また、土埃や鳥のフンなども知らないうちに溜まっていることがあります。
点検の頻度としては、月に1度の確認が目安ですが、秋など落ち葉の多い季節はもう少しこまめにチェックすることが望ましいです。取り外しが簡単なタイプであれば、自分で清掃するのも難しくありません。
定期的に点検しておけば、雨水の流れをスムーズに保ちつつ、タンク内部の汚れも防ぐことができます。
長期間使用しないときは水を抜いて保管する
雨水タンクをしばらく使わない場合は、水を抜いて保管するのが基本です。
そのまま放置しておくと、水が腐敗したりタンク内部にカビが発生したりするおそれがあります。
特に冬場や長期不在になるときは、雨水が入ったままでは劣化の原因になります。水が長期間滞留すると、内部の水質が悪くなるだけでなく、タンクそのものにも悪影響を与えかねません。
まずはタンクの蛇口やドレン口を使って、水を完全に抜いておきましょう。そのあとに、内部を軽く洗って乾かすことで、カビやぬめりの発生も抑えられます。乾燥後は、直射日光や極端な寒さを避けた場所で保管すると、より安心です。
まとめ:「家庭用雨水貯水タンク」おすすめ8選!節水や災害対策に
雨水貯水タンクは、日常の節水から災害時の備えまで、さまざまな場面で活躍する実用的な設備です。初めて導入する方にとっては、選び方や使い方に不安があるかもしれませんが、ポイントを押さえれば難しいものではありません。
今回ご紹介した内容を参考に、あなたの家庭に合ったタンクを見つけて、安心でエコな暮らしを始めてみてはいかがでしょうか。小さな工夫が、家計にも環境にもやさしい未来につながります。